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相思相愛な2人

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相思相愛な2人


「依子、帰ろうぜ」

帰りのHRが終わると少年は、隣に座る少女に満面の笑みを向けて言った。

少女の名は本郷 依子(ほんごう よりこ)。
少年の名は堀内 碧斗(ほりうち あおと)。

2人は共に15歳の中学3年生。

中学1年で同じクラス、隣の席になった2人はすぐ意気投合し、クラスきっての仲良しになった。
周りからは付き合えと囃し立てられたりもした。
2年、3年も同じクラスだった2人は、気付けば、いつしか付き合う様になっていた。

今では校内で知らない人はいないくらいの相思相愛カップルだ。



***



「あー今日も疲れたなぁ」

「碧斗なんて、授業の大半寝てたじゃん。どの辺で疲れるの?」

帰り道、他愛のない話をしながら帰るのが何よりも楽しみな2人。

依子と碧斗の家は逆方向。
それでも碧斗は必ず、依子を送って行く。

依子は碧斗が大好き。
碧斗もまた依子が大好き。

もはや2人を阻む物は何も無い。


学校から依子の家まで約15分という距離は、話をしているとあっという間に着いてしまう。

家の前に着くと、名残惜しそうな表情をする依子。

「ったく、毎回毎回依子は。んな顔するなよ。明日になりゃまた会えるだろ?」

「……でも……」

もっと一緒に居たい依子は頬を膨らませて下を向く。そんな彼女に、碧斗は

「依子」

名前を呼んで顔を上げさせると、不意打ちで依子にキスをする。

「明日なんて、すぐだよ。また朝迎え来っからな」

「……うん」

碧斗の言葉に、小さく頷く依子。
依子の家に止めていた自転車に乗った碧斗は、

「じゃあな、依子。また明日!」

ひらひらと手を振りながら、自転車を走らせて行く。

依子はその姿を見えなくなるまで見守っていた。

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