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第1章

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第1章

夏。
午前一時ちょい。
彼からLINE。

「お前、まだ生きてんの?」

いつもいつでもいつだって私の彼は死ぬほど優しいから、
私は嬉しくて崩れる。
嬉しいよ。
彼は私のことを本当に本気で殺そうとしてくれてるっぽいから。
やっぱ暴力って素敵。

「うん」

緊張して震える手で返信。
なんか頭痛い。
頭ん中の雪だるま潰されてく的な。
故に幸せ。

「お前、早く自殺しろって」

暴力的な彼が愛おしい。
もっと私を壊してほしい。

つか、
さっきから雨の音がするけど雨なのかな。
夏の夜の雨って普通に好き。
泣ける感じ。
ベランダ、
雨の中の涙、
星の声、
重力。
あれっ重力って何だっけ。
私が重いってこと?
世界が重いってこと?
逆に軽すぎるとか?
何が?

「うん」

よくわかんないけど、
とにかく、
このまとまらない白い想いが永遠であればいいね。

「まぁ、お前ってバカでブスでニートだから死んだほうがいいと思うし、実際今までお前のこと殺すために殴ってきたんだけど、はっきり言って今の俺は全力で土下座してるんだ」

あー生まれてきて良かったなぁ。
マヂ!
暴力ありがと。
ラブ!
やっと自殺できた。

「これからは俺がお前を守るから。俺、生まれ変わるんだ。心を入れ替えて、非暴力でいくから。明日、ってか今日、気合入れてハローワーク行って頑張って稼ぐから。ヨロシク」

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