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遅咲きの繚乱

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遅咲きの繚乱

三十まで童貞だと魔法使いになるという。魔法使いになって九年経過。四十になると何になるのか心配だ。

小さな頃から男が好きで、十五でゲイだと自覚した。

ナイフみたいに尖って周りを傷つけて生きることなんて出来ないから、ひたすら自分がゲイであることを隠した。

平々凡々とした普通の容姿。不細工ではないと思うが、それだけの顔。高くも低くもない背丈。
声だって普通のおっさんの普通の声で。

そんなんだから、自分から積極的にならなければ、もちろん出会いなんかあるわけもなく。

もう少し容姿が良かったら何か違っていたのだろうか。

もう少し…………こう、なんというか、華奢だったりしたら。

そう、オレは男に抱かれたい方なんだ。バリネコってやつか。男に突っ込まれることばかり考えている。

自分でも気持ち悪いとは思うが、性的嗜好なんてそうそう変えれるものでもないし。

鏡にうつった自分をまじまじと見る。

平々凡々の、どちらかと言うとダサ目の自分がこちらを見ている。
ときめかないよな。うん、ときめくわけがない。


トイレに入ってもそもそと自分のものを取り出す。
そして、気がついた。


「うわ、白髪になってんじゃん。」


陰毛に混じった白い色の毛を見て愕然とする。

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