なんだここ?
どこまでも白く静寂に包まれた空間
確か俺は…死んだんだよな?
ならここは死後の世界?
確かタクシーに乗っていたら事故にあった筈…
担ぎ込まれた病院で自分の遺体を見下ろした記憶がある
俺の為に最大限の努力を尽くしてくれた医者に感謝し、遺した家族の生活も金銭的不都合は無いと考えていたら光に包まれたんだ
うん、ここは死後の世界だ
…三途の川は…無いのか?
「随分冷静じゃな?やり易くて良い」
掛けられた声に振り向くとそこには古代ローマ風な衣装に身を包んだ老人
三途の川の船頭?船頭は婆さんじゃなかったけ?
「いやワシは神じゃ。実は君が死んだのはワシのミスのせいでな?すまんかった…お詫びと言ってはなんじゃが異世界に転生させよう!能力も器次第じゃが希望を叶えるぞ?」
…はい?ちょっ…
「あ~ここに居たんですか?探し……神様?こちらの方はもしかして?」
突然現れた3対6枚の羽を持つ女天使
羽が位を表すらしいから結構お偉いさんだな
天使って性別が無いとか聞くけど…ボンキュッボン、ナイスバディだな
身体だけじゃなく顔立ちも凄い
どのパーツをとっても全てが完成された究極の美
すげぇな…
欲情や思慕すら抱く余地の無い圧倒的な美にただただ驚嘆する
「あ~……想像通りじゃ」
笑顔のまま固まった神が固まったまま肯定を返す
「またやったんですか!?何度も何度も…反省と言うものを知らないんですか!」
ぶわりと羽を立てながら神をシバき始める女天使
神はぎゃーと悲鳴を上げながら殴る蹴るの暴行を一身に受ける
「…なぁ、ちょっと良い?」
良い笑顔でシバき倒す女天使に声をかける
「何度言えば…今忙しいので後にして下さい!」
スルーして制裁を続ける女天使
「いつまで続くの?この3文芝居」
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