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春雨傘

小説 BL

春雨傘

遊木千周

(2)

降りゆく雨が、彼が刻み付けた記憶の痕跡をあとかたもなく消してしまう前に。

過激表現あり

完結

6ページ

更新:2018/10/18

コメント:本作は、拙作「イラスト集」をもとに、あーるさんが紡いでくださった素敵な物語のかけらが原案になっています。

説明

高校の卒業式当日は、さらさらと温かな雨が降る静かな一日だった。
そんななか、ある決意を胸に、那月(なつき)は同級生の閑(しずか)に会いに行く。
ずっと訊きたくて、けれど長いあいだ訊けなかったあの日のこと。
果たして、閑の真意は。そして、錯綜するふたりの想いの行方は……?

本作は、拙作「イラスト集」2ページ目に公開されたイラストをもとに、
あーるさんが紡ぎ出してくださった素敵な物語のかけらが原案になっています。→[リンク]
卒業証書、式典に参加できなかった同級生、雨空を見つめる彼のすがた……。
どうか、少しでも想像された世界に近付けておりますよう。
あーるさん、いつも本当にありがとうございます(´▽`*)

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作品レビュー

あーる
あーるさん
【作品】春雨傘についてのレビュー

ネタバレ

まずはお礼を……
千周さん、私の勝手な妄想をあんな素敵に膨らませてくださり本当に感激です。ありがとうございました.゚+.(´∀`*)

イラストの彼の表情から、視線の先には何があるのだろう。そう思いを巡らせた時、彼の瞳を通して映ったのは、まさしく物語の中で語られている、エントランスで自分を待ちながら踊る雨粒を見つめるクラスメイト。あのシーンでした(´∇`)

……彼の姿に思わず魅入ってしまう……

ーーーあの日の口付けの意味。それを確かめるために訪ねて行く。
曖昧なままになってしまったそれの意味を、彼の口から直接聞きたい。言わせたい。きちんと答え合わせをしたい。
卒業式は旅立ちの時。進路が違えばこのまま会うこともない……だから今日この日に、きちんと答え合わせをしなくちゃ。そんな決意で会いに行ったのではないかと思います。
でも、本当はとうにわかってる。だってきっと自分も同じ気持ちだから……今日と同じように空を見上げる閑君を初めてみた春のあの日からーーー

あたたかくやわらかい、やさしい春雨。この不規則に舞う雨粒たちが、ふたりを優しく包んでくれる絵が見えました。
そして、これから立ちはだかるであろう様々な人生の波を四季の雨に例え、決意を感じさせる。
直接的な表現では省かれてしまう様々な事柄たちを、読んだ個々の想像に委ねられるこの感覚に、読者の中でこの先のふたりの姿が膨らみます。

あのイラストの彼が、物語の中では案外攻めてるキャラクターだと感じました(笑) でも、それが那月君を魅力的にし、絵の中でなく、そこにいるという存在感を感じさせてくれました。

卒業。子供から大人へと一歩踏み出す時。その微妙な心の揺れ不安や迷い戸惑い。そして未来を見据える若いふたりの素直さ純粋さと強かさも感じさせる描写力と演出にただただ脱帽です。流石千周さんヽ(´▽`)ノ

本当に素敵なお話をありがとうございました!

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2018/10/27 16:04
コメント(1)

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