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闇に関する報告書 

小説 ミステリー・推理

闇に関する報告書 

藤波恭介

(1)

 闇が近づく時、再び修羅が目覚める。

完結

88ページ

更新:2017/08/13

説明

 西暦2025年4月1日火曜日。横浜港から南に5km、東京湾に浮かぶ人工島学芸研究都市かぐやに、便利屋兼探偵事務所を構える諌山志貴の下に人探しの依頼が来た。依頼人が志貴に見せた写真には、チャイナドレスを着た美女が写っていた。探さなければ人質に取られた事務員の沙代を殺すと脅され、依頼を引き受けるしかなかった。志貴は写真の中国娘を探すべく動き出すのだが、次第に裏社会の闇へと染まっていく。

 本作は流血など残酷描写を入れているため、18歳未満の方は閲覧できません。ご了承ください。

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作品レビュー

快紗瑠@「短ホラ」以外は年内更新休止
快紗瑠@「短ホラ」以外は年内更新休止さん
【作品】闇に関する報告書 についてのレビュー

ネタバレ

百人斬りへの御参加、誠にありがとうございました。
読了致しましたのでレビューさせて頂きます。

舞台は近未来。
しかも法の手が隅々まで届かない、裏社会の蔓延る人工島。

そこで探偵業をしている志貴への依頼というよりも「脅迫」といった形での「人探し」

冒頭の荒んだ街の中であっても、どこか穏やかで幸せそうな生活から一転して、一気にハードボイルドな雰囲気に切り替わったところから、物語にグイグイと引き込まれました。

依頼人の謎。
探せと言われている女の謎。
周辺で起きる事件に、「志貴」自身の過去と正体。
あらゆるものが絡み合い、そして、緊迫感のある描写が続く中、その謎は解き明かされ、衝撃的なラストへ――――

常に手に汗握る展開で、息をつく間もないとはこのことか?と思うほどでした。

悲しい過去や、切ないシーンも織り込まれているだけでなく、、SFアクションミステリーとでもいうのでしょうか?
かなり様々な要素が含まれた贅沢な造り。

ただ、ファンタジーやわずかに入ったオカルト要素等、あまりにも多くの要素をねじ込みすぎてしまったところで、無駄にゴチャゴチャしてしまった部分も無きにしも非ず。(もう少しシンプルな方が読みやすく、アクションシーン等もイメージしやすかったという意味です)

ただ、この世界観。
そして、人物の描写や背景等、かなり練り込まれてあって、物凄く面白かったです。
かなり筆力のある作家様の描く、ワイルドで切ないミステリー。

彼の背負う業の重さが読者である自分の胸にもズシリと響くようでした。

素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました。

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2017/08/01 15:39
コメント(1)

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