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豊花千華の灰色の人生観

小説 ミステリー

豊花千華の灰色の人生観

野兎症候群

(3)

1人の殺人鬼をめぐる物語。

完結

121ページ

更新:2016/02/29

説明

 彼女は空前絶後の連続殺人を続ける殺人鬼だ。何がきっかけで殺人鬼になったのか、どうして殺人を続けるのか、誰も知らない。或いは彼女も含めて。殺人の中に見え隠れする彼女の本質は何を意味するのか。誰も分らない。
「終わりが見たいんじゃないかな、ひとつの壮大な物語の」
 歌舞伎町で彼女に出会った青年は、殺人鬼の破滅的な行動をそう評した。覗き込んだ瞳の黒は遠くの終わりを見つめていた。
 殺人鬼の行き着く物語の終わりとは?

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作品レビュー

藤白 圭
藤白 圭さん
【作品】豊花千華の灰色の人生観についてのレビュー

ネタバレ

百人斬イベントへのご参加。
誠にありがとうございました。
読了致しましたのでレビューさせて頂きます。

一人の殺人鬼を主人公とし、その生き様や心理を描いた作品。
複数の視点を交え、テンポよく進められていくストーリー展開。
ゾクゾクするような描写に、とても引き込まれました。

人の思考や価値観は千差万別。
サイコや殺人鬼、精神病の人達の心理だって、それぞれ違う。
過去がある者も。過去が無い者も。皆、思考は違う。

この物語の主人公が殺人鬼になるに至った気持ちも。
とある出会いからその心理に変化が出始めたのも。
殺人への欲求が消えたキッカケも。

読み手が精神科医となり、一人の患者を観察しているようで、とても面白く読まさせて頂きました。

特に、ラストの「誰?」というのにはかなりゾクリとさせられました。

さて。
これは私の個人的な意見ですが、少々気になった点を。

①改行後の文の先頭。
 スペースをあけるのか、あけないのか。
 統一された方がいいかと思います。

②誤字や単語の使い方、助詞の使い方が気になる。
 例)P18埋もれ流→埋もれる
   P27焦りと言った→焦りといった
   P92ここにいつ奴ら→ここにいる奴ら
  
   P26「眼球からは~突き刺さっている」→「眼球には~突き刺さっている」

   P7ワンセンテンスの中に「オレは恋した~、オレは殺しに走る~」と「オレは」が二回使用されているので、二回目は使用しなくてもよいかと思います。

   P17.18「行幸」は基本的には天皇に対して使う言葉。一般的にはあまり使用しない方がよいかと。
    ★語彙が豊富なのですが、使い方の誤り、多用によって、一番重要な部分(テーマや内容がわかりづらくなっています)

③矛盾点が多い。
例)
 雪のないところで、ソリを使用したとしても滑りが悪く、女の子一人で二人を乗せて5分で移動は物質的に不可能

 P21前後。春子のことを前述では「女武将のよう」と言っているのに、「凄みがありドスが利いている」のは可憐な見掛けとは違う的な事が書かれてある。

細やかな指摘で申し訳ありませんがあくまでも個人的な意見です。

全体を通して、とてもスリリングかつ、心理描写が細やかで、とても引き込まれる作品でした。
ホラー大好きな私としては大満足させて頂きました。
ありがとうございます。

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2016/02/29 00:02
コメント(2)

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