このページのリンクアドレス

エブリスタ
仔羊たちの唄声

小説 ホラー

仔羊たちの唄声

仔羊たちの唄声

Gacy

(5)

【R18】苦痛こそが快楽の源であり、不安と恐怖の下での道徳心が全てを支配する。

完結

162ページ

更新:2018/05/14

説明

--------「強制非公開ページ」解除されました--------

本文中の後半で6ページ分が「強制非公開ページ」に該当するため再編集が必要との連絡がありました。「強制非公開」に関しては納得しており、当然の処置だと理解しています。

約2年ぶりに書き直しをし、すべてのページが閲覧可能になりました。

「仔羊たちの唄声」「仔羊たちの唄声~継続」では、エンディングのグロ描写が許容範囲を超えていたようで、運営の判断により長い間「強制非公開」になっておりました。
エンディングをマイルドに書き換えるなら、スパッと終わらせて続編を書こうと思ったのですが、なかなか筆が進みません。いつか続編を書くつもりです。

グロがお好みでしたら、是非ともご一読を。

--------「強制非公開ページ」解除されました--------



====序文より====

物心がついたときには、頭の中で声がするのは当たり前だった。

誰もが聞こえていると思っていた「頭の中の声」。

最初は声がすることが普通だと思っていた。

しかし、友達に話す度に気持ち悪がられた。僕はいつの間にか、声について話すことを避けるようになった。

どうして僕にだけ聞こえるのか、ずっと不思議だった。

中学生になると本やネットで「頭の中の声」について調べた。

調べれば調べるほど不安が増した。

いつの間にか声は1人ではなく3人になっていた。

鏡に映る僕は僕でしかないのだが、僕は絶えず誰かに怒鳴られ、命令され、ときには優しく褒められ慰められた。


大学生になってから一時期、声が聞こえなかったが、社会人になると再び聞こえ始めた。

ある日、仕事でミスをした。上司や同僚がフォローしてくれたので問題にはならなかったが、そのときから再び頭の中で大きな声が響き渡りはじめた。

上司と両親の半ば強制的な勧めもあり、家から電車で1時間半もかかる大学病院の心療内科・精神科に通院した。

そこで初めて僕は「統合失調症」という、診断をくだされ晴れて病人となった。

すぐに治療がはじまったが、症状は改善されることなく日に日に声は威圧的になっていた。

医師の診断には納得がいかず、僕自身は精神疾患を来しているとは思わなかった。

毎日、徐々に僕が僕自身ではなくなっていく恐怖に支配され、常に自分の存在が消えていなくなってしまうと恐れていた。

この作品のタグ

作品レビュー

東堂薫
東堂薫さん
【作品】仔羊たちの唄声についてのレビュー

ネタバレ

読了しました。

失礼ながら、他のレビュアーさんは作品全体を読まれて書かれたかたが少ないようなので、この作品の真の姿を知らずに書かれてますね。

この作品、前半は、まるでノンフィクションかと思わせるほど詳細に緻密に書かれた精神疾患の話なのですが、そこから後半一転して、“狂気”の世界にふみこんでいきます。主人公の暴走を誰も止められない。

前半は病気に悩まされる常識人であるのに、少しずつ逸脱し妄想と現実の区別がつかなくなり、自我が崩壊していく。まるで恐ろしい悪魔に取り憑かれてしまったかのように。

その姿が哀れでありつつ、許せない。
病気を考慮しても、あまりにも非人道的で目を覆いたくなる。とくに子どもに対してのふるまいは。

だからと言って、この作品を否定しているわけではありません。じっさいに、我が子を虐待死させる親のニュースがひんぱんに流れる世の中ですからね。そういう現代のひずみを強く感じさせる作品です。

誰にでも気軽にオススメできる話ではないですが、とにかく、ものすごい力のある作品であることは間違いありません。傑作です。

本来なら、純粋に小説の出来として星5をつけたいのですが、内容が内容なので、今回は星評価はなしにさせてもらいますね。すいません。

もっと見る

2018/07/28 04:02
コメント(11)

Gacyさんのその他の作品

作品を読んだ人におすすめ

この作品が入っているマイリスト

この作品の参加イベント