/ 359ページ

Do you like drive?

(1/8ページ)

Do you like drive?


映画に行くかと誘われ、気乗りしないまま乗り込んだ車の助手席で朝陽は後悔をしていた。

車は沿岸部を走り、千葉県のテーマパークに隣接する複合施設に向かっている。


「朝陽、何で機嫌悪いんだよ」

一瞥して、運転席から流れ来る煙草の煙にわざとらしく咳き込んでみた。

「ごめん、いま消す」

「いいよ別に」

映画は観たかった。けれど車で遠出だとは思っていなかったし、何より外が土砂降りだなんて、家の玄関を開けてから知ったのだ。

「こんな天気の日に遠くまで来なくても良かったんじゃねえの」

「そんな事で不貞腐れてたのか」


面倒くさい事は嫌いだ。

雨の日も。

酔いやすいのに長時間、車に乗ることも。


「こんな梅雨の時期だからこそ、たまには遊びに贅沢しても良いかと思ってさ。給料出たところだし」

「自分の分は自分で払うから」

「学生に払わせる為に連れ出したつもりはないよ。今日は全部俺持ちにさせろ」

「させねえ!」

幼馴染み、腐れ縁、お隣りさん。
そんな言葉で聞くと仲の良さそうな兄弟のような関係性だ。

しかし、この先天的タラシのような男は、自分の事をおもちゃにして日頃のストレスを発散しているのではなかろうか。

    

/ 359ページ

Do you like drive?

(2/8ページ)

みんなが送ったスター数

14298

この作品にスターを送ろう!

明日のスターも待ってます!
(1作品につき1日1回 押せます)

新着ピックアップ

急上昇ランキング|BL