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兄貴はスナックのママ

………この光景をもう何度も見ている。


テキパキと顔にあれこれ塗りたくって15分ほどで完成だ。

最後にきっちり流行りの赤い口紅を塗って僕に微笑む兄貴。


「じゃ、なんかあればすぐに店に電話しろよ。」

「はーい。」

口調は男だけど、容姿は完璧なまでに女。

ちゃっかり胸までつくって。




もちろん、フェイク。


弟の僕でも美人だと思う。
いや、男の姿でもカッコいい。


僕にとっては兄であり、父であり、母である兄貴。



山城和希【やましろかずき】



掃除は不得意だけど。
なんたって料理が最高に上手い。


両親が亡くなってもうすぐ8年か。

あの時、和希は18歳で僕は9歳。
年は少し離れているが本当の兄弟だ。


フェイクな胸を着けようが、ウィッグを着けようが、和希は僕の大事な家族。

尊敬する人。


どうか幸せになってほしい。


って一体何が兄貴にとって幸せなのか。

やっぱり…嫁にいくことなのかな?




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