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衝動性センチメント

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衝動性センチメント

水素ゆん

(3)

アイスの棒が嫌い

完結

22ページ

更新:2017/04/24

説明

 
 涙を流しながら、私は頬が上気していくのを感じる。贖罪を吐きつつ、私は断罪されることを、祈っていた。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 異質です。
 思春期の衝動性や独占欲を、衝動的に描きました。勢いってやつです。

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作品レビュー

色部 耀
色部 耀さん
【作品】衝動性センチメントについてのレビュー

身体が壊れ、心が壊れ、関係が壊れ、人生が壊れ始めるまでの物語。

描写の対比や反復。それを自然とフラグとして散りばめ、短編として構成した良作。単語を段落内で描写のスパイスとして使うのみならず、話全体に影響を与えるように用いている。それはまるで一つの戯曲を聴いているかのよう。

赤や白や棒の引っ掛かり。隠語と淫語を織り交ぜて、単なる下品な文章とは違った洒落た深みをも持たせられているあたりは見習いたい境地。

「汚ねえよな」「不味いよな」「まずいよな」一つの言葉に複数の意味を持たせて話すキャプテン。過去を思い起こさせるためにわざと使われた相手の台詞。そんな歪んだ憎しみのぶつけ方は、まるで自分の闇部を見せられているような気分にさせられた。

復讐に対する復讐劇とも取れるフィナーレ。衝動的な独占欲、衝動的な性欲、衝動的な破滅欲。今後、この二人は爛れた性関係を続けて堕ちて行くのか。はたまたこれで子を孕み人生を縛られるのか……。
衝動性が与える未来への影響を暴力的にまでに描いた作品。十八歳以上指定されているが、むしろ若い人達に見て欲しいと思う物語。

心に孤独を抱えていた二人だったが、真に本人の事を大切に思って支えてくれる人や縋らせてくれる人がいれば物語は全く違う方向に進んだ事だろう。

色々と考えさせられる話でした。素敵な物語をありがとうございます。

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2017/02/17 21:01
コメント(1)

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